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zoom RSS 機関誌ふくろう便第34号 【私の趣味】 『考える太極拳』 前編

<<   作成日時 : 2017/03/01 08:48   >>

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機関誌ふくろう便第34号 【私の趣味】より

『 考える太極拳 』 前編

執行委員 鳴尾俊昭

 自分は気がついたら今年の7月で59歳になるが、中学時代は北九州の若松で剣道の天才と言われていた。若松という小さな町から、剣道の全国大会で個人優勝した剣豪も出ており、小学校から鍛え上げている少年剣士が沢山いた。自分は中学1年で初めて剣道部に入って、区内大会の新人戦ででいきなり優勝し、中学2年では3年生を破って若松代表になり、市内大会で準優勝した。

 しかし、高校に入って剣道が嫌になった。自分は元々傲慢だから、素直に剣道の先生の言うことを聞くわけがない。しかし、本当に嫌になった理由は、自分で自由に考えた剣道をやれなかったことだ。自分は剣道を今も好きだ。中学時代は自分が剣道部の部長だったので練習方法を自分なりに考えて、創意工夫した技を考え出したりもした。自分の考えた練習方法や新しい技で、自分が強くなっていくことが面白かった。

 高校に入るとそうはいかない。与えられた練習方法と課せられたノルマを受動的にこなすだけの、毎日の時間の長い練習が嫌で嫌で仕方なかった。ただ練習が苦しかったからではない。「俺の考えでやれば、もっと短い時間で、もっと強くなれる」という自負が、逆にこの練習を堪え難いものにした。

 高校の剣道には、自律的な思考の余地がなかった。その上、この剣道を3年間やりきったとしても、その先に見える自分の将来に疑問を感じた。決して頭は良くなかったが、スポーツで大学に入ることを心よしとしなかった。どんな大学に入るにしろ、大学は自分の頭で入るものだ。妙なプライドがあった。それで高校1年の夏に剣道をやめた。

 それから、太極拳を始めた。何か自分なりに納得のいく格闘技は続けたかったので、若松の商店街の本屋で立ち読みをした。そこで太極拳という武術を初めて知り、魅力を感じたのでその本を買って家に持ち帰り、一人で勉強した。

 高校1年の冬休みに簡易太極拳の形を何とか覚えたが、何せ当時はまだビデオもない時代である。ブルースリーのおかげで少林寺拳法がどんなものかはテレビを見て理解できたが、太極拳そのものはまだマイナーな時代であり、自分自身どんなものなのか現物を見たことさえない。本の写真と説明書きを見ながら、ああでもない、こうでもないと自分で考えて、全くの我見でイメージした太極拳を自分なりに毎日練習してみた。

 高校2年の文化祭では、自分で考えた太極拳の演武を見せたりもした。その頃は誰も本当の太極拳を見たことがないので、とにかく新しいということで拍手喝采を受けた。20歳を過ぎた頃に図書館で本物の太極拳をビデオで見てみると、自分の思っていたものと随分違っていたことに驚いた。

後編につづく・・・


・この記事は機関誌ふくろう便第34号2016年6月15日号5Pに掲載されたものです。



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